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宮地手すき和紙、ぶらぶら日記。

昨今のぶらぶらは、八代通い。
八代は”紙のまち”である。大きな製紙工場があり、煙突を見ると
「ああ、八代に来たな」と思う。

妙見祭で知られる宮地は手すき和紙の里だった。
細川藩の御用紙すきとして守られてきた伝統がある。
それが今では手すき和紙を守り続けているのは、ただ一人になってしまったという。
宮田さんは取材嫌いと聞いていた。
でもどうしても会いたくて、
まだ少しは温かい12月から何度も
あつかましく会いに行った。
出迎えてくれた宮田さんはとても温厚なやさしいおじいちゃんで、
苦労話やおもしろい話をとめどもなく話してくれる。
帰りにはみかんまでいただいて。

最近は、必要なときだけしか紙をすくことはないということ。
機会をずっと待ち続けて、
ようやく宮田さんが紙をすくという。
「宮田さん、また来たよー」と飛び込んでいくと、
すでに作業の真っ最中。
この寒さの中、朝7時から紙をすいていたと宮田さんは笑った。

DSC_9888.jpg

宮田さんは黙々と紙をすく。
私も黙々とシャッターを切る。

DSC_9864.jpg

しゃべらない取材。
水がしたたる音。木枠を外す音。
スノコから和紙をはがす音さえ聞こえそうだ。

DSC_9897.jpg

傍らには七輪にアルミの洗面器。
「冷たかー」とときどき宮田さんは手を突っ込んでは温めて
また冷水の中で作業を続ける。

_DSC9252.jpg

宮田さんちの前には透き通る小さな流れ。ここは原料をさらしたりするらしい。
この水の美しさが八代の伝統工芸を育んできたのだった。

_DSC9222.jpg

和紙を買った人たちからお礼のたよりが届くという。
一人ひとりが筆をふるい、思いを込めた手紙が宮田さんを後押ししていた。
この激寒の中、紙すき場に宮田さんを立たせるだけの力があるんだよね。
次々に舞い込む感謝の言葉を前に、また宮田さんは紙をすく。

黙って写真を撮っていると、宮田さんはときどき思い出したように
いろんなことを話してくれた。
私は寡黙なニンゲンではないし、怒涛のようにしゃべる気もないけど、
今日はしゃべるのがもったいない気がした。
そのくらい居心地のいい場所だったのだ。

お礼を告げて帰ろうとすると、宮田さんは作業の手を止めずに一言
「あた(あなたは)、よか記事のでく(出来)る」と声をかけてくれた。
だんまり取材の効果なのか、それは最高の褒め言葉。
「今から紙すき場跡ば見てくるー」と言うと、
「ああ、行ってこんなー」と宮田さんの声が背後から響いた。
よか記事ば書いて、送るけん。待っててね、宮田さん!!

_DSC9259.jpg
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